近鉄の運転士が乗務中スマホでゲーム 「ポイント獲得のめり込み」

近畿日本鉄道は16日、男性の主任運転士(53)が乗務中に私用のスマートフォンでゲームをしていた、と発表した。発覚まで半年間以上も同様の行為を繰り返していたが、事故や遅延などにつながるような問題は起きていないという。同社は運転士を乗務から外し、国土交通省近畿運輸局に報告。社内処分も検討している。
近鉄によると、同社のホームページに15日、乗客から目撃情報が寄せられた。運転士に確認したところ、2021年8月中旬ごろから大阪府や奈良県内を走る5路線で、ポケットに入れていたスマートフォンを運転中などに取り出し、左手でゲームを数秒間する行為を繰り返していたと認めた。右手はブレーキハンドルを握っていたという。
ゲームは全地球測位システム(GPS)を活用し、鉄道駅など特定の地点に到達するとポイントを得られる仕組みだった。運転士は「課金をして、半年ほど前からのめり込んでしまった。ポイント獲得でゲーム内の順位を上げたかった」などと話している。乗客に見つからないよう、主に夕方以降や回送列車に乗務した際などに遊んでいたという。同社運輸課は「利用者の信頼を損ねる行為。社員への教育指導を徹底する」と陳謝している。【高橋昌紀】