大阪府高槻市の集合住宅で住人女性(40)と私立高校の男子生徒(17)が意識不明の状態で見つかった事件で、大阪府警は20日、男子生徒が19日深夜に死亡したと発表した。胸に刺し傷がある状態で発見され、府内の医療機関で治療を受けていた。女性は今も重篤な状況が続いている。
府警は男子生徒が女性を襲った可能性が高いとみているが、事情聴取を実施できなくなったことで事件の全容解明は困難になる恐れがある。21日に司法解剖を実施する予定で、死因や事件当時の状況について捜査を進める方針。
捜査関係者によると、男子生徒は女性と同居していた長女と中学時代の同級生。数年前に交流があったが、最近は連絡を取っていなかった。長女は捜査員から男子生徒の身元を告げられるまで「知らない人が泥棒に入った」と話していたという。長女は事件当時に自宅にいたが、逃げ出して無事だった。
男子生徒は中学を卒業後、別の高校に進学したが、「勉強についていけない」などとして自主退学していたことが分かった。現在の私立高校にはその後に通うようになったとされ、府警は事件前の生活状況についても調べている。
女性と男子生徒は14日午後6時ごろ、集合住宅2階の女性宅前の通路で発見された。女性は頭蓋骨(ずがいこつ)を骨折し、男子生徒には刺し傷が確認された。男子生徒はこの直前、宅配業者を装って女性宅に押し入り、抵抗した女性ともみ合いになったとされる。
現場には特殊警棒やサバイバルナイフなど多数の凶器が残されていた。府警は事件後、男子生徒宅を殺人未遂容疑で家宅捜索。男子生徒が以前から襲撃を計画していたとの見方を強めており、押収した男子生徒のパソコンなどの解析を進めている。【安元久美子、郡悠介】