新千歳空港は閉鎖、JR北977本運休…北海道、大雪で交通混乱

北海道内は22日、発達した低気圧に伴う暴風雪が続き、新千歳空港ではすべての発着便(228便)が欠航となった。JR北海道は列車計977本を運休するなど、交通の乱れが続いた。
札幌管区気象台によると、22日午後3時までの24時間降雪量は豊浦町大岸で64センチ、新千歳空港で47センチと観測史上最多を記録した。
同空港では積雪が平年の3倍以上の113センチに達し、滑走路は除雪が追いつかず閉鎖された。空港の窓口には航空券のキャンセルや変更手続きに訪れる人たちで長い列ができ、職員が対応に追われていた。仕事で山形県に向かうという札幌市の会社員、大野諭志さん(46)は「午前3時に家を出て5時間がかりで空港に着いたところで欠航を知った。あすの仙台便に変更できた。今夜は千歳市内で宿を探します」と疲れた表情で話した。
JR北海道は、22日中の運転再開を目指すとしていた千歳線の札幌―新千歳空港間について、除雪作業に時間がかかっているとして再開を断念し、終日運休した。函館線の手稲―札幌―江別間は午後4時ごろから再開し、1時間に約2本を運行した。函館線の江別―旭川間は23日朝の運転再開を目指す。
北海道中央バスは22日、同市北区や東区を中心にほぼ運休。ジェイ・アール北海道バスも同市厚別区方面などを中心に運休した。道によると、高速道路は札樽道や道央道の一部など6路線9区間が通行止め。道内の小中高校など429校が臨時休校となった。
北斗市萩野の函館江差自動車道で21日発生した多重事故は、函館中央署などが22日朝から、現場に残された車両100台以上の移動作業を始めた。同署や函館開発建設部によると、事故処理などに少なくとも数日かかるといい、北斗茂辺地―北斗追分間の通行止め解除の見通しは立っていない。
雪下ろし中の事故も相次いだ。21日午後1時45分ごろ、岩見沢市緑が丘2、無職、野村一幸さん(88)が雪に埋まっているのが見つかり、死亡が確認された。岩見沢署は、車庫の雪下ろし中に落雪に巻き込まれたとみている。22日午前10時50分ごろには、奈井江町奈井江町の住宅で、無職、瀬川美男さん(81)が雪に埋もれた状態で発見され、心肺停止で病院に搬送された。滝川署は、屋根の雪を落とそうとして落雪にあったとみている。
同気象台は大雪のピークは過ぎつつあるとする一方、23日にかけて大雪や吹雪が局地的に続くとみて、交通障害などに引き続き注意を呼びかけている。【三沢邦彦、平山公崇、土谷純一、真貝恒平】