ド・ドドンパ負傷「3例目で停止すべきだった」 富士急が釈明

富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)の人気ジェットコースター「ド・ドドンパ」の乗客に骨折などの負傷が相次いだ問題で、安全管理体制などを調査している第三者委員会(委員長・上山信一慶応大教授)が25日に記者会見し、問題の背景に設備や機材整備ばかり重視する傾向があったなどと指摘する調査結果を公表した。会見に同席した岩田大昌社長は「予兆情報がありながら組織的に探求できなかった。最低でも3例目で運行停止すべきだった」と釈明した。
調査結果によると、ド・ドドンパが運行を停止した2021年8月までに4件で4人が重傷を負った事例について、その都度設備の点検をしたが、機器の異常がなかったため運行を継続したと認定。最も症状が重かった3人目の乗客から「姿勢を崩した」との発言があったにもかかわらず、要因を検証しなかったとし「オペレーターや接客係、メーカーを含めた探求プロジェクトを発足させるべきだった」と指摘した。上山委員長は「機械信仰が災いし4件目の事例につながった」と述べた。
21年11月には、客2人が乗った大観覧車(高さ約50メートル)でゴンドラ1基のドアが全開の状態で1周した事案が発生。ドアを閉めなかったゴンドラの乗客の後に順番待ちしていた親子の男児に、ホームと待ち列を区切る鎖にぶら下がるなどの危険行為があり、係員が対応に追われドアを閉め忘れたことが判明した。第三者委は「単なるスタッフのミスとしてとどめるべきでない」などと指摘し、担当者の人数や役割分担の再検討などを求めた。
同社が「園内の遊戯施設に起因する可能性がある」とする負傷者は、ド・ドドンパの重傷6人、軽傷6人、ほかの機種の軽傷3人の計15人。国土交通省が原因究明の調査を実施しているド・ドドンパと大観覧車はともに、運行を停止している。【山本悟】