日中の山手線で初の自動運転試験実施 JR東日本

日中のJR山手線を使った初めての自動運転試験が25日、報道関係者に公開された。前後に営業車両が走行する中、山手線を2周した。JR東日本は試験の結果を踏まえて自動列車運転装置(ATO)を改良し、2025~30年ごろの導入を目指す方針だ。
試験では、開発中のATOを搭載した最新車両「E235系」が正午前に大崎駅をスタート。乗客のいない状態で、外回り(1周34・5キロ)を約2時間かけて2周した。加速、減速を繰り返し、各駅で停車した。
JR東によると、山手線の各駅で車両が停止する位置は、ホームドアの位置を踏まえ、許容される誤差が35センチ以内となっている。担当者らが確認したところ、車両の停止位置や各駅間の所要時間に問題はなかった。運転士は不測の事態に備えて控えていたが、予定していた一部区間の手動運転とスタート前のATOのボタン操作を除き、運転には携わらなかった。
JR東の市川東太郎副社長は報道陣に対し「一定の成果が得られた。今回の成果も踏まえてなるべく早い段階で(自動運転を)実現したい」と話した。
JR東は将来的に人口減少で運転士の確保が難しくなることを見据え、運転士のいない状態で運行する「ドライバレス運転」の実現を目指している。山手線における試験は4回目。これまでは終電の後から始発が出るまでの時間帯に限って実施し、19年1月にも報道関係者に公開していた。【木下翔太郎】