「散歩」「ドライブ」での重大交通事故が増加…「密」避け人気の影響か

新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以降、散歩やドライブ中に重大交通事故に遭う人が増えていることが、警察庁による初めての分析でわかった。逆に観光などでの外出時の事故は3~4割減っており、「密」を避ける傾向が影響しているとみられる。
警察庁は、感染拡大前後の2017~21年に全国で起きた交通事故の死者と重傷者について分析した。全体数は減少が続いているが、通行目的別では「散歩」(ジョギング含む)が19年1344人、20年1381人、21年1461人と増えていた。「ドライブ」(ツーリング含む)も19年1213人、20年1288人、21年1303人と増加した。
コロナ下では密を避けるため、行楽地に行かずに散歩やランニングを楽しむ人が増えている。バイクの販売台数が伸びるなどドライブも人気を集めており、事故の増加につながっている可能性がある。
一方、「観光・娯楽」は19年に1608人だったが、20年は3割減の1119人、21年も1088人に減った。外食などの「飲食」も19年の1313人から、21年は777人に減っていた。飲食店の営業自粛などが影響したもようだ。