エアガン弾で傷70か所・低栄養状態…受診させず1歳児死なす、母親に懲役8年判決

福岡県田川市で2018年、当時1歳の三男に医師の診療を受けさせないまま死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の

常慶
(じょうけい)藍被告(27)の裁判員裁判で、福岡地裁は11日、懲役8年(求刑・懲役12年)の判決を言い渡した。溝国

禎久
(よしひさ)裁判長は、被告は三男の異常を認識していたと認め、「知的障害などを踏まえても、強い非難を免れない」と述べた。
判決によると、常慶被告は夫の雅則被告(26)と、三男の

唯雅
(ゆいが)ちゃんが重度の低栄養状態に陥り、肺感染症を発症していたのに医師の診療を受けさせず、18年12月に死亡させた。唯雅ちゃんは、雅則被告が撃ったとみられるエアガンの弾で全身に傷が約70か所あり、腕や足、あばらの骨など約30か所を骨折していた。
判決では衰弱や傷は一見して明らかで、「要保護状態に気付くことができなかった可能性があるとは言えない」と虐待の故意を認定。「大変痛ましく、悪質性は高い。不合理な弁解にも終始している」と指摘した。
弁護側は、常慶被告は知的障害があり、「病院に連れていくべき要保護状態と気付かなかった」と無罪を主張していた。判決後、控訴する意向を示した。
判決後、裁判員を務めた男女3人が記者会見に出席。20歳代の男性は「知的障害を踏まえて審理するのは難しかった。周囲の気付きがあれば救える命があったのではないか」と話した。