名古屋市の名古屋城調査研究センターは15日、国の特別史跡・名古屋城(同市中区)の二之丸外堀東側の石垣で落書きが見つかったと発表した。
同センターによると、14日午後4時ごろ、石材調査中の学芸員が発見した。青色のスプレー塗料のようなものによるもので、約30~40メートルの範囲に6カ所確認された。数カ月以上経過しているとみられ、何が書かれているか判然としないが、文字のように見える落書きもあった。現場は水がない空堀で、立ち入りを防ぐ柵があるが、乗り越えることは可能という。
落書きがあった周辺の石垣は主に江戸時代の石が使われているといい、市は文化庁に連絡するとともに愛知県警に被害届を提出する予定。【道永竜命】