東北地方を中心に最大震度6強を観測した16日深夜の地震。国内最大級のバスターミナル「バスタ新宿」(東京都渋谷区)では17日朝から、東北方面に向かう高速バスに乗れるか窓口で問い合わせる人たちの姿があった。運営会社の新宿高速バスターミナルによると、東北方面に向かう一部のバスは運休となった。一方、脱線の影響で東北新幹線が一部区間で運転を見合わせたのを受け、増便する運行会社もあるという。
仙台―東京間などで高速バスを運行するジェイアールバス東北(仙台市)は高速道路が広い範囲で通行止めになった影響で、17日朝はバスタ新宿発着の3便を運休した。その後に通行止めの範囲が縮小したため、昼前に運行を順次再開し、臨時便の運行も決めた。ただ、一般道路に迂回(うかい)するなどしたため数時間の遅れが生じたほか、満席になった便も多いという。
17日午前、バスタ新宿にいた東海林かりんさん(18)=仙台市=は、予約していた仙台行きのバスが運休になった。友人との2泊3日の旅行でディズニーランドなどを訪れ、この日に帰る予定だった。事情を知った友人の親族が福島県内まで車で迎えに来てくれることになり、夕方出発の福島行きを急きょ予約した。「仙台の実家に着く頃には日をまたいでいるかもしれない。大変な一日になりそう」と話した。
東京都渋谷区の大谷順子さん(45)が予約していた仙台行きは運休を免れた。小学生のめい(8)の学校が新型コロナウイルスの影響で休校になり、仕事を休めない姉から子どもの世話を手伝ってくれないかと頼まれたという。「バスが駄目なら、電車でどうにか行くつもりだった。地震には驚いたが、バスが運行してくれていて助かった」と、少し安心した様子だった。【秋丸生帆、島袋太輔、土江洋範】