行政学者の西尾勝さん死去、地方分権改革に尽力…自治体合併に関する「西尾私案」

地方分権改革に尽力した行政学者で東京大名誉教授の西尾勝(にしお・まさる)さんが22日、肺がんで死去した。83歳。葬儀は近親者で行う。
1971年から約20年にわたり、地元・東京都武蔵野市の計画作りに住民として関わった経験を基に、地方分権改革の議論をリード。95年から、政府の地方分権推進委員会委員を務め、自治体に国の業務を行わせる「機関委任事務」の全面廃止で中心的な役割を果たした。地方制度調査会副会長だった2002年には、自治体合併に関する議論のたたき台として「西尾私案」を示した。
東大では法学部長を務め、退官後は国際基督教大教授として後進の指導にあたった。日本行政学会理事長、後藤・安田記念東京都市研究所の理事長などを歴任。07年、日本学士院会員。主な著書は「権力と参加」「未完の分権改革」「行政学」など。