衆院は31日の本会議で、ベルギーで開かれた先進7カ国(G7)首脳会合に出席した岸田文雄首相から帰国報告を受け、質疑を行った。首相はロシア・サハリン(樺太)沖の液化天然ガス(LNG)事業「サハリン2」について、「わが国として撤退はしない方針だ」と明言した。国民民主党の玉木雄一郎代表への答弁。
三井物産、三菱商事が出資するサハリン2は、LNG生産量の6割が日本向けとなっている。英石油大手シェルが撤退を表明したことで、日本の対応が焦点となっていた。
玉木氏は「事業継続はG7の経済制裁の結束を乱すことになる」として、撤退するよう求めた。これに対し、首相は「自国で権益を有し、長期かつ安価なLNGの安定供給に貢献しており、エネルギー安全保障上、極めて重要なプロジェクトだ」と強調した。
G7の結束を乱すとの指摘については「各国の事情に配慮し、持続可能な代替供給を確保するための時間を提供することになっている」と述べ、G7の理解は得られると説明した。
[時事通信社]