覚せい剤事件で無罪=「違法捜査疑い」証拠却下―大阪地裁

覚せい剤取締法違反(使用)罪に問われた男性被告(57)の判決で、大阪地裁(渡部市郎裁判長)は25日、「犯罪の証明がない」として無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。
弁護側は、男性が覚せい剤所持容疑で現行犯逮捕された2017年10月17日に自宅から押収された覚せい剤入りの袋は、近畿厚生局麻薬取締部の麻薬取締官が家宅捜索時に持ち込んだものだとして、違法捜査を主張。地裁は今年7月の公判で、「違法捜査の疑いが残る」として、逮捕後に採取された尿の鑑定書の証拠請求を却下していた。
判決は鑑定書以外の証拠として、押収された注射器や使用を認めた男性の公判供述などを検討。しかし、起訴内容である同年10月7日ごろ~17日の使用を立証できないと判断した。
畝本毅・大阪地検次席検事の話 主張が認められなかったことは遺憾。判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応する。