「琵琶湖で津波は起きますか?」県が姉妹州とオンライン交流…「忍者館ツアー」も盛り上がる

新型コロナウイルスの影響で海外渡航が制限される中、滋賀県が海外とのオンライン交流に力を入れている。2月25日には姉妹州であるブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州とつなぎ、リニューアルした県立琵琶湖博物館(草津市)のオンラインツアーへいざなった。評判は上々で、担当者は「コロナ禍だからこそできることもある」と意気込む。(松久高広)
「質問が来ています。『琵琶湖で津波は起きるのでしょうか?』」。ブラジル出身の県国際交流員ガブリエル・ギマランイスさん(31)の問いに、同館学芸員は「大きな地震で山が崩れて津波が起きる可能性はあります」と回答。ギマランイスさんは驚きの表情をカメラに向け、改めて母国語・ポルトガル語で説明した。
ツアーには同州や県内のブラジル人ら約40人が、ウェブ会議システム「Zoom」で参加した。ライブ中継に館内の見所を伝える録画映像を交える構成で、参加者は400万年前に生息していたツダンスキーゾウの標本(高さ約4メートル)などの映像を楽しんだ。
コロナ流行下で行き来が難しいため、県は米ミシガン州、中国湖南省の姉妹・友好都市とも積極的にオンラインで交流している。
湖南省との間では昨年にウェブ交流会を始め、これまで10回程度開催。琵琶湖疏水や書道パフォーマンスといった名所や文化を発信してきた。
ミシガン州とは昨年10月、「甲賀流リアル忍者館」(甲賀市)のオンラインツアーを開催した。アニメや漫画で大人気の“NINJA”とあって大いに盛り上がり、「忍者の家に生まれたけど、なりたくない場合はどうなるの」といった鋭い質問も飛び出したという。
リオ・グランデ・ド・スール州とのオンラインツアーは2回目。県国際協会がフェイスブックにポルトガル語で告知したところ、約1400人が閲覧するなど注目度も高い。参加したフローレンセ・ローザさん(72)は「展示は美しく、歴史や文化など多くの情報に触れ、あっという間に時間が過ぎました」と喜ぶ。
県側も手応えを感じており、ギマランイスさんは「交流を重ね、距離感がどんどん近くなった。もっと滋賀の魅力を伝えていきたい」、国際課の担当者は「今後も様々なオンラインイベントを企画していく」としている。