「母国で日本語教えたい」夢叶わず 殺害のベトナム人女性

「日本の大学院に入る夢を持っていて、毎日日本語を勉強して頑張っていたのに…」。大阪市淀川区の建物2階の一室で、ヴォ・ティ・レ・クインさん(31)が殺害された事件で、同じベトナム出身の夫(35)や友人は突然の死を悲しんだ。
夫によると、ヴォさんはベトナムの大学で日本語を学び、結婚後の約5年半前に来日。母国で日本語を教えたいという夢があり、日本人ばかりの環境で仕事に励む傍ら、日本語の検定試験を受ける予定で勉強も続けていた。アルバイト先の弁当店には約1年半前から勤務。強盗殺人容疑で逮捕された山口利家(としや)容疑者(59)について、夫は「知らない」とした上で「なぜこんなことが起きたのか。真実が知りたい」と憤った。
母国の友人も早すぎる死を悼む。「口数は少なかったけど、優しくてフレンドリーだった」。ベトナムに在住する男性は、ヴォさんの印象をこう振り返り、「遺族だけではなく、友人にとっても耐え難い喪失だ」と語った。