南海電鉄は25日、2015年に通勤電車の台車で最大15センチの亀裂を発見しながら、トラブルの発生状況などを取りまとめて公表する「安全報告書」(16年度)に記載していなかったと発表した。国にはインシデント(事故発生の恐れがある事態)として報告していた。安全性に問題はなかったとしている。
同社によると、特急「ラピート」の台車で先月亀裂が見つかった問題を受け、過去のインシデントの状況などを精査したところ、記載漏れが確認された。15年6月16日の定期点検で「6000系」車両の台車で亀裂4カ所(4~15センチ)を見つけ、国土交通省近畿運輸局に報告していた。
台車の点検・修理などを担う車両部が、インシデントなどを取りまとめる部署への連絡を怠ったとみられる。安全報告書は鉄道事業法に基づき作成が義務づけられており、同社は「情報連携を緊密にし、再発防止を図りたい」としている。【高橋昌紀】