福岡市東区箱崎6の九州大箱崎キャンパス跡地で7日、解体作業現場のがれきから白骨化が進んだ下半身の一部が見つかった事件で、福岡県警は8日、司法解剖の結果、遺体は20~40代の男性と推定されると発表した。死後2~7カ月が経過しているとみられ、死因や身元は分かっていない。県警は死体遺棄事件と断定し、同日付で県警東署に捜査本部を設置。遺体のDNA型鑑定を実施するなどして身元の特定を急ぐ。
遺体は7日午前11時25分ごろ、敷地内に集積したがれきの中から解体工事中の作業員が見つけた。捜査関係者によると、腰から両脚にかけての部位で、一部は白骨化していた。左脚は膝の上あたりから、右脚は付け根部分から、いずれも鋭利な刃物で切断された痕があった。付近からは着衣とみられる布も見つかり、関連を調べる。
県警は8日午前から捜査員約70人態勢で現場検証を実施。重機を使ってがれきを掘り起こすなどし、他の部位や身元の特定につながる遺留品の捜索を続けている。近くに新居を建設予定だという女性会社員(37)は「周辺の住宅街は夜でも人通りがあり、犬を散歩する人もいた。パトカーもよく通るのに、こんなことになって不安だ」と話した。
九大広報室によると、箱崎キャンパスは2018年に同市西区へ移転が完了。14年度に始まった解体工事は22年6月までに終了予定で、現在は建物の基礎部分などを撤去する段階に入っていた。現場は工事関係者以外は立ち入り禁止で、電子ナンバーキー付きのゲートで管理していたという。【佐藤緑平、河慧琳、土田暁彦】