春の全国交通安全運動(6日~15日)に合わせ、埼玉県熊谷市で2009年に起きたひき逃げ事件で長男を失った母親の小関代里子さんが7日、熊谷・行田両市を放送エリアとするFMクマガヤに出演。「犯人はきっと誰かに話しているはず。ささいな情報でもいいので寄せてほしい」と、未解決となっている事件の情報提供を求めた。【岡礼子】
事件では、書道教室から自転車で帰る途中だった小学4年の孝徳さん(当時10歳)が車にひかれて死亡。孝徳さんは4月3日が誕生日で、存命なら今年、23歳を迎えたはずだった。代里子さんは「新社会人になった孝徳の姿を見たかった」と心境を明かした。
代里子さんは「逃げた責任を問いたい」と、死亡ひき逃げ事件の公訴時効撤廃を訴え続けている。殺人罪の時効は10年に撤廃されたが、死亡ひき逃げ事件で適用されることが多い自動車運転処罰法違反(過失致死)の時効は10年。「ひき逃げは、逃げた時点で殺人と同じ。凶悪犯罪だと1人でも多くの人に知ってもらいたい。時効がある現状では、無謀運転の抑止にもつながらない」と訴えた。
21年12月には9万人の署名を法務省に提出。3月25日には県議会が、国に対し、時効撤廃に向けた法整備を求める意見書を全会一致で可決した。
代里子さんは全国交通安全運動最終日の15日午後3時ごろ、熊谷市仲町の八木橋百貨店前で警察官らとともにビラを配り、事件の情報提供を呼びかける予定。ブログ(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)でも情報を募っている。