日本大学の取引業者からのリベート(謝礼)などを申告せずに所得税計約5200万円を脱税したとして、所得税法違反(過少申告)に問われた日大前理事長の田中英寿被告(75)を懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円(求刑・懲役1年、罰金1600万円)とした東京地裁判決(3月29日)が確定した。控訴期限の4月12日までに前理事長側と検察側の双方が控訴しなかった。
確定判決によると、田中前理事長は2018年と20年、大阪市の医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳被告(61)=背任罪で起訴=から受領した7500万円を含む業者からの現金計約1億1800万円を東京都内の自宅などに隠し、両年で計約5200万円を脱税した。
公判で起訴内容を全面的に認めた田中前理事長は、判決後に「判決を厳粛に受け止めています」とのコメントを出していた。【志村一也】