がん検診で異常「なし」と誤通知 埼玉の病院、要経過観察も伝達漏れ

医療法人同愛会熊谷外科病院(埼玉県熊谷市佐谷田)は13日、記者会見し、同病院で実施した同市の個別がん検診と特定健診で結果の誤記通知や送付漏れの不適正処理があったと発表した。
同病院によると、検診担当事務職員が2022年1月に異動した後、送付遅れが複数あることが発覚。職員が担当したそれまでの4年1カ月間の両検診の内部調査をした。
その結果、がん検診6582件のうち、所見異常が「あり」なのに「なし」と誤記報告を送付したケースが17件、「あり」なのに送付しなかったケースが17件あった。「なし」の結果の送付漏れも828件あった。特定健診では「受診勧奨」の対象22件と「要経過観察」の56件などで結果の伝達漏れがあった。
病院は該当者に連絡し必要な二次検診などを進めている。今のところ「健康被害は確認されていない」としている。外部の弁護士らによる特別調査委員会が5月末までに調査結果を公表する方針。
山崎哲資院長は会見で「受診者、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。このような事態を二度と起こさぬよう、信頼回復に努めます」と語った。【中山信】