京都市山科区のマンションの1室が全焼した火災で、高齢夫婦の救助と初期消火に当たったとして、京都市消防局山科消防署は、近くに住む自営業の内海康夫さん(52)と、通りかかった会社員曽我正芳さん(44)、古谷謙太さん(30)に感謝状を贈った。
火災は3月22日午前9時ごろ、夫婦が暮らす同区上花山坂尻のマンション1階で発生。男性(80)は自力で避難したが、火が燃え広がる部屋で妻の女性(79)と飼い犬が身動きが取れなくなった。
内海さんが犬の異常な鳴き声に気づいて現場に駆け付けたところ、開いたドアから女性の頭髪が燃えているのが見えた。すぐにマンション内の消火器を取りに向かい、煙が充満する室内に入って女性に燃え移っていた火を消した。またやけどを負っていた犬を抱えて避難させたという。
曽我さんと古谷さんも火災に気づき、夫婦に水をかけるなどして救助した。女性はやけどで救急搬送されたが、退院して快方に向かっているという。
12日に同署(山科区)で贈呈式があり、藤生卓樹署長から感謝状を受け取った内海さんは「普通のことをしただけ。命が無事で良かったと思う」と話していた。