在沖米軍が大分で実弾訓練、説明会欠席し公開も中止 住民が抗議

陸上自衛隊日出生台演習場(大分県由布市など1市2町)で16日、2年ぶりとなる在沖縄海兵隊による実弾射撃訓練が始まった。海兵隊員ら約320人が参加する過去最大規模の訓練だが、米軍は当初予定していた説明会に出席せず、公開訓練も中止にした。地元住民らは「前代未聞」と反発し、九州防衛局長宛てに抗議文を出した。
「ドーン、ドーン」。耳をつんざく、155ミリりゅう弾砲の発射音や弾着音が響いた。演習場入り口では午後1時15分、市民団体「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次事務局長らが九州防衛局現地対策本部広報担当、大原久尚報道官に抗議文を手渡した。
浦田事務局長はその場で、説明会の米軍不参加、公開訓練の中止を指摘。さらに、高機動ロケット砲システム「ハイマース」が同演習場に初めて持ち込まれたことを周知しなかったことなどに「大きな不信感と疑念がある」と主張。「訓練最優先は絶対に認めることができない」と猛反発した。大原広報官は、「九州防衛局長に伝える」とだけ答えた。
一方、同演習場ではこの日、九州防衛局による地元住民や周辺自治体らに対する訓練内容の説明会があった。
九州防衛局の遠藤敦志企画部長による「訓練には住民の理解が大切」という説明に対し、玖珠町の畜産業、衛藤洋次さん(62)は情報開示の消極姿勢を指摘して「米軍も政府も両方信頼できない」と話し、真摯(しんし)に対応するよう抗議した。【津島史人】