沖縄県で女性に性的暴行をしようとし、けがをさせたとして、那覇地検が昨年12月、米海兵隊上等兵のジョーダン・ビゲイ被告(22)を強制性交等致傷罪で起訴していたことが18日、分かった。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、ビゲイ被告は昨年10月、女性に対し、暴行の上で性交しようとして傷害を負わせたとされる。
県警によると、事件は米軍施設外で発生。近隣住民から「女性が助けを求める声が聞こえる」と110番があり、警察官が現場に駆け付けたが、被告は逃走していた。米軍捜査機関の協力を得て被告を特定した。捜査関係者によると、被害者は成人女性。
日米地位協定では、米軍人らによる公務外の犯罪で米側が先に身柄を確保した場合、日本側が起訴するまで米側の拘束が原則認められる。今回は、米側が県警の求めに応じたため、身柄が米側管理下にある状態で任意で取り調べ、地検に書類送検した。政府関係者によると、現在は日本側に身柄が引き渡されている。
県警は、これまで事件を公表しなかった理由を「被害女性のプライバシーに配慮したため」と説明している。
松野博一官房長官は18日午後の記者会見で、事件について「地元の皆さまに大きな不安を与えるもので、あってはならないものだ」とした上で、「米側も深刻に受け止めており、捜査に対して十分な協力がなされたものと承知をしている」と述べた。外務省は米側に綱紀粛正と再発防止を申し入れた。
被告の初公判は5月23日、判決は同26日に予定されている。
[時事通信社]