堺市南区の大阪府道で3月、あおり運転の乗用車に衝突されたバイクの男性が死亡した事件で、大阪地検堺支部は19日、殺人容疑で逮捕された介護士の川島陸容疑者(27)=堺市南区桃山台2丁=について、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に切り替えて起訴した。同支部は「殺意を認定するに足りる証拠が収集できなかった」としている。
起訴状によると、乗用車を運転していた川島被告は堺市南区の府道で3月28日夕、会社員の北島明日翔(あすか)さん(28)のバイクに最大時速120キロで接近して走行を妨害。時速60~70キロ台でバイクの前方に割り込んで車に追突させ、北島さんを死亡させたとしている。捜査関係者によると、川島被告は逮捕直後に殺意を否認していたが、黙秘に転じたという。
当時の目撃情報などから、川島被告が現場の約4キロ手前から約3分間にわたってあおり運転を繰り返していたことが判明。大阪府警は川島被告に殺意があったと判断し、殺人容疑で逮捕していた。
現場近くの植え込みでは、川島被告の車に設置されたドライブレコーダーのSDカードが押収された。バイクへの急接近などあおり運転の走行映像が記録されており、川島被告が証拠隠滅を図ったとされる。【榊原愛実、小山美砂】