千葉県は19日、広報紙の「ちば県民だより」や「ちば県議会だより」について、県が定める仕様に満たない印刷用紙が使われていたと発表した。2015年5月から約7年間で、計約2億2332万5000部で使用。県は広報紙の制作を委託している印刷会社「リフコム」(東京都中央区)を20日から3カ月間、入札などに参加できない指名停止の措置を取った。
県は月1回発行の県民だよりと、年4回発行の議会だよりについて、2015年度からより見やすくするために、委託業者との契約の中で印刷用紙の「白色度」を70%以上にするよう定めていた。「白色度」は紙の白さの度合いを表した数値で、高いほど白くて明るく、写真などもはっきり写るという。
3月にリフコムが受注印刷している神奈川県の広報紙に、白色度が満たない印刷用紙が使われていたことが外部からの指摘で発覚。千葉県もリフコムに制作を委託していたため、県が報告を求めたところ、「15年度から白色度63%の紙を使用していた」とする回答を受けたという。県が15年度から発行された広報紙を抽出調査したところ、いずれも70%には満たず、一番低いものでは61・9%だった。
県はリフコムに対し、本来納入すべきだった白色度70%の紙との価格差などを基に算出した額を返還するよう求めるという。再発防止策として、今後、業者側に白色度の証明書を提出させ、県としても調査機関に依頼して確認するとした。
一方で、これまで県に「広報紙が見えづらい」などの声は寄せられておらず、県の担当者も「目視で大きな違和感がなかった」として、白色度を確認することはなかったという。仕様に満たない紙でも視認性に大きな問題が発生していない状況について、県報道広報課は「白色度の仕様を見直すことも検討する」と話している。【真下信幸】