北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、海底に沈んだ船を調べるための特殊機材と潜水士を乗せた作業台船「海進」は18日朝から、網走港で準備作業を進めた。夕方には現場海域に向け出発する。
海進の船上では作業員らが機材の確認や、潜水士を海底に運ぶ水中エレベーターなどを点検する様子が見られた。
第1管区海上保安本部によると、観光船「KAZU I(カズワン)」は水深約115メートルの海底に沈んでおり、潜水士は「飽和潜水」と呼ばれる特殊技術を用いて潜り、船内で行方不明者の捜索を行うほか、船体の状況を調査する。水中エレベーターの昇降試験などを行った後、19日午後1時頃から潜水作業が始まる見通しだ。