静岡県沼津市の私立飛龍高校(小畑浩校長)で、昨秋の新チーム結成以降、野球部の60歳代の監督らが、一部の部員の顔を平手打ちしたほか、暴言を吐いたりするなどの体罰を与えていたことが20日、分かった。同校は監督らを指導から外し、静岡県高校野球連盟に報告した。
斉藤浩幸副校長によると、今月10日、「監督らの暴言で、部活に参加出来ない野球部員がいる」との報告があった。これを受けて副校長らが、部員からの聞き取りや、約60人の部員へのアンケート調査を実施。生徒から訴えのあった監督と40歳代のコーチ、20歳代の副部長の3人にも事実確認を行った。その結果、監督ら3人による部員8人に対する体罰や暴言が確認された。練習態度が悪かったり、ミスを繰り返した部員に、平手打ちや、練習から外すなどの暴言をしていたという。けがはなかった。
現在、監督ら3人は指導から外れ、小畑校長が監督を代行している。監督らは「手を出したことも、言葉が乱暴だったことも申し訳ない」と反省しているという。小畑校長は「体罰で生徒と保護者に苦痛を与え、厳しく受け止めている。再発防止に努めたい」とコメントしている。
同校は、県高野連に調査結果などを報告。県高野連は、日本高野連に事態を連絡した。県高野連の松浦弘季理事長は「学校側と連携し、詳しい事実関係を調べていく」とコメントした。
同校では、野球部の部費を管理していた教諭が部費約150万円を着服していたことが20日、同校への取材でわかった。部費を着服したのは30歳代の男性教諭で、2日付で懲戒免職となった。
同校によると、男性教諭は前監督から依頼され、2018年から野球部の部費の管理を任されていたという。銀行口座に不自然な出入金の記録があるなどして、発覚した。男性教諭は、着服した金を遊興費に使ったと認め、今月上旬、全額返金した。
斉藤浩幸副校長は「全ての部活で部費の徴収額や管理方法などをチェックし、再発防止に努めたい」とコメントした。刑事告訴する予定はないという。