日本医師会(日医)の松本吉郎常任理事(67)が24日、東京都内で記者会見し、6月に予定される会長選への立候補を表明した。日医に対する国民の信頼が低下しているとの認識を示し、「誰からも信頼される医師会を目指す。批判を真摯(しんし)に受け止め、改善したい」と述べた。
現職の中川俊男会長(70)に対しては、昨年末に決まった診療報酬改定の内容を巡って日医内から批判が噴出。前回選で中川氏の後ろ盾になった埼玉県医師会が中心となって今回、松本氏を擁立した。中川氏は「医師会全体の分断回避」を理由に出馬の断念を表明している。
松本氏は会見で、中川氏について「強い会長だったが、会の運営が十分だったか(は疑問)」と述べた。新型コロナウイルス感染症への対応については「日医の総合的な考え方は間違っていないが、国民らに理解が得られたとは思っていない」とした。
松本氏は埼玉県医師会所属。2016年から日医常任理事を務め、17~21年には診療報酬改定などを議論する厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)の委員を務めた。
会長選は6月4日に立候補を締め切り、25日に新会長が選ばれる。【神足俊輔】