新型コロナウイルス対策関連の給付金として山口県阿武町が誤って振り込んだ4630万円が全額出金された事件で、花田憲彦町長は24日、記者会見を開き、電子計算機使用詐欺容疑で逮捕された無職田口翔容疑者(24)(阿武町福田下)が出金したうち、9割超にあたる約4300万円を「法的に確保した」と明らかにした。
これまでに、決済代行会社3社のうち1社から、約3590万円が町に返還されたことが判明していた。さらに約710万円について、回収のめどがついたことになる。
事件を巡り、町は5月12日、誤って振り込んだ4630万円について、田口容疑者に全額の返還を求める訴訟を山口地裁萩支部に起こした。田口容疑者側は20日、町が振込先の口座の差し押さえを進められるよう、返還請求を認める「認諾」の書面を同支部に提出していた。
田口容疑者は4月12日、自身の銀行口座に振り込まれた4630万円が町のミスで入金されたものと知りながら、スマートフォンを使って決済代行会社の口座に400万円を振り替えた疑いで、5月18日に逮捕された。