東京都大田区で22年前に起きた殺人事件を巡り、警視庁は31日、日本政府の代理処罰要請に基づいて中国で執行猶予付きの死刑判決を受けた中国籍の李富春容疑者(48)を殺人容疑で東京地検に書類送検した。昨年12月に中国当局から判決文が届いたことを受けたもので、一連の捜査は終結する。
発表によると、李容疑者は仲間と共謀して2000年2月19日朝、大田区東蒲田のアパートで住人の主婦宇野純子さん(当時23歳)の首を包丁で刺すなどして殺害した疑い。李容疑者は中国の公判で「金づちで動かなくなるまで殴り、台所にあった包丁で刺した」と起訴事実を認めたという。
警視庁は、宇野さんの年齢を当初発表していた21歳から23歳に訂正した。