東京都の小池百合子知事は3日の定例記者会見で、都民を対象に都内旅行費を補助する独自事業「もっとTokyo(都民割)」を10日から試験的に再開すると発表した。7月31日宿泊分までの25万泊分について、1人1泊5000円を助成する。
新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ都内観光の活性化が狙い。2020年10月に始めたが、感染拡大で約1カ月後に停止していた。都独自のリバウンド警戒期間が5月22日で終了し、新規感染者数も減少傾向にあることから再開を決めた。
小池氏は「社会を回すことと感染状況を抑えるという、その二つが実施に込められた思いだ」と説明した。
1泊6000円以上の宿泊は1人1泊5000円、バスツアーなどの1人1回3000円以上の日帰り旅行は2500円を助成。また、2004年4月2日以降に生まれた子どもは、さらに1000円ずつ上乗せする。ワクチン3回接種か陰性証明が必要。詳細は「もっとTokyo」ホームページで。
知事記者会見はこのところオンラインのみで実施されていたが、この日は約4カ月半ぶりに記者約20人が会見場に入って対面でも行われた。【柳澤一男】