「職を失うかも」捜査車両でひき逃げ疑い、巡査長書類送検 兵庫県警

捜査車両を運転中に人身事故を起こして逃走したとして、兵庫県警は3日、県警姫路署の男性巡査長(29)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で書類送検し、停職1カ月の懲戒処分とした。
送検容疑は3月4日午後4時45分ごろ、同県姫路市の市道で捜査で使う乗用車を運転中、車道を自転車で走っていた女性(事故当時73歳)を追い越す際に衝突し、女性に肋骨(ろっこつ)骨折など全治約6週間の重傷を負わせたが、そのまま逃走したとしている。
県警監察官室によると、捜査車両に同乗者はいなかった。巡査長は約300メートル離れてから現場に戻り、通行人の110番で駆け付けた警察官に事故を説明した。巡査長は「職を失うかもしれないと思って怖くなり逃げた。逃げる時間が長いほど罪が大きくなると思い現場に戻った」と説明しているという。【宮本翔平】