自民県連、知事選中に現金支給…「誤解招く恐れ」全額返還

自民党新潟県連が知事選(5月12日告示、29日投開票)の期間中、県議23人が代表を務める政党支部などに、1団体あたり現金20万円、計460万円を支給し、その後返還を求めていたことが4日、わかった。県連は「法律に抵触するものではないが、誤解を招く恐れがあると判断した」と説明している。
県連によると、5月20日頃に、党支部長などを務める県議27人に対し、党勢拡大や広報宣伝の経費などとして、現金を支給すると連絡。5月27日までに23人が受け取った。
ただ、同日頃、奈良県選出の同党参院議員が代表を務める政党支部が、2019年の参院選前に同党の奈良県議全22人(当時)の政治団体に各30万円を寄付していたことが報道された。それを受け、県連は28日付で「今回の支給は県知事選の期間中でもあり、収支報告書公開後に報道されると同じように大きく取り沙汰されることは必至」などと記した文書を出し、返金を求めた。すでに全額が返金されたという。
公職選挙法は、候補者が当選するために有権者に金品を渡すことを「買収」として禁じている。一方、政治資金規正法は選挙期間中でも政党から政治団体への資金提供を認めている。
小野峯生・新潟県連幹事長は、昨秋の衆院選後に、新潟5区で泉田裕彦衆院議員と星野伊佐夫県議の間で起きた「政治と金」の問題を踏まえ、「参院選を間近に控え、疑念を抱かれないようにするためだった」と説明した。