情報漏洩で不正契約4千万円超か 国立病院機構汚職

国立研究開発法人国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の物品納入をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕されたセンターの総務課係長、笠井崇一郎容疑者(39)=東京都調布市=が契約で情報を漏洩(ろうえい)するなどし、贈賄側の業者が4千万円以上の不正契約を得ていたことが5日、捜査関係者の取材で分かった。
警視庁捜査2課によると、笠井容疑者は平成31年4月から国立国際医療研究センターに出向し、「総務課調達企画室契約第1係長」として、センター傘下病院などの契約関係の事務などを担当していた。
捜査関係者によると、笠井容疑者は、贈賄容疑で再逮捕された電気製品販売会社「小松電器」(千葉県船橋市)社長、松丸隆行被告(43)=別の贈賄罪で起訴=に対し、随意契約で他社の見積額を漏洩したり、一般競争入札で予定価格算定の根拠となる情報を伝えたりするなど、小松電器に有利になるような便宜を図っていたという。
捜査2課は、小松電器が、笠井容疑者から得た情報などを基に、令和元年6月~3年2月、パソコンの納入など計4千万円以上の契約を不正に得ていたとみて捜査している。