台風の被災者を支援したいと、千葉市の会社員、山田耕司さん(45)がインターネット上に開設した「被災者生活支援マップ」が話題となり、閲覧者数を伸ばしている。営業しているガソリンスタンドなど身近な生活情報を地図に落としたもので、災害発生2日後にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で公開したところ反響を呼び、県南部を中心に被災者からも次々と新たな情報が寄せられるようになった。山田さんは「被災者に少しでも多く役に立つ情報を届けたい」と話し、毎日更新し続けている。【加古ななみ】
マップはネットの地図検索サービス「グーグルマップ」を使ったもので、県内の停電情報や避難所、ガソリンスタンド、給水所、携帯充電スポット、Wi-Fi(ワイファイ)の接続場所を地図に落とし込んでいる。これだけの生活支援情報を集めたマップは珍しく、24日までに閲覧回数は40万回を超え、リンクの表示回数は800万回近くに上っている。
山田さんは自宅の停電や断水を免れたが、佐倉市にある医療機器製造販売会社が停電で臨時休業となり、数日休むことになった。地図好きの山田さんは、県内で大規模停電や断水が起きていることを知り、支援情報を地図にして共有しようと考え、早速取りかかった。最初は千葉市や県のホームページから避難所や給水所の情報と、Wi-Fiの無料アクセスポイントを落とし込んでいたが、徐々に防災の専門家らから「給水所の場所などは日々変わるので毎日更新することが大事だ」などのアドバイスや情報が寄せられた。国土交通省が公開しているガソリンスタンドの情報を追加すると、停電で休業したり、既に廃業していたりするスタンドが混じっており、SNS上で苦情が寄せられたこともあったが、一方で、徐々に被災者自ら「このスタンドは営業しています」など、細かな情報も寄せられるようになった。
県内では断水や停電が続く地域もあり、山田さんは「マップを作ることは簡単だが、情報を追い続けることがもっとも大切。情報提供を得ながらマップを通してみなさんを支援していきたい」と話している。
マップは、ネットで「千葉給水所マップ」などで画像検索すると表示される。