立憲民主党は8日、物価高への対応の不備などを理由に岸田内閣に対する不信任決議案を衆院に提出した。言動が議長としての資質に欠けるとして、細田衆院議長に対する不信任決議案も衆院に提出した。与党は9日の衆院本会議で両不信任案を否決する方針だ。
立民の泉代表は8日、記者団に「補正予算でガソリン対策以外、何も講じなかった。経済無策を看過できない」と述べ、内閣不信任決議案の提出理由を説明した。
議長不信任決議案では、細田氏が衆院選の「1票の格差」是正に向けた小選挙区数の「10増10減」を批判する発言を繰り返したことなどを提出理由に挙げた。
両不信任案提出には、国会で統一会派を組む社民党も加わった。共産党は両案に賛成する見込み。日本維新の会は8日、内閣不信任決議案に反対し、議長不信任決議案では採決時に退席することを決めた。