最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は15日、「一票の格差」が最大2・08倍だった昨年10月の衆院選は投票価値の平等を求める憲法に違反するとして、2つの弁護士グループが選挙無効を求めた一連の訴訟の審理を大法廷(裁判長・大谷直人長官)に回付した。今後弁論が開かれ、早ければ年内にも統一判断が示される見通し。
訴訟は全国14の高裁・高裁支部に起こされた計16件。判決は、違憲状態とする判断が7件、合憲が9件で、違憲はなかった。
最高裁は、最大格差が2・43~2・13倍だった平成21、24、26年の衆院選を、いずれも違憲状態と判断。国会は28年、人口比を正確により反映して議席配分する「アダムズ方式」を導入すると決め、経過措置として小選挙区定数を「0増6減」した。このため29年の選挙では、格差が1・98倍と小選挙区制への移行以来、初めて2倍未満に。最高裁も合憲と判断した。