参院選は16日、公示日の22日まで1週間を切り、与野党が舌戦を本格的にスタートさせた。岸田文雄首相(自民党総裁)は党本部で全国幹事長会議に出席し、地方組織の幹部に結束を呼び掛けた。立憲民主党の泉健太代表は高松市で街頭演説し、自民党の安全保障政策を批判した。
首相は最大の争点と目される物価高騰に触れ、「国民の暮らし、仕事が大変不安な状況にある」と指摘。「何よりも政治の安定が必要だ。国民の力を頂きながら決断と実行の政治を進めていく」と表明した。17日は地方遊説第1弾として重点区の三重選挙区(改選数1)を訪れ、街頭に立つ。
一方、泉氏は野党が乱立する香川選挙区(同)に入り、党公認候補を応援した。ウクライナ危機を踏まえ「こういうときこそ立民に安全保障政策を任せていただきたい。他の人(党)では危険でしょうがない」と安心感をアピール。自民党内に浮上する米国との「核共有」論を取り上げ、「核兵器なんてとんでもない。持ったって強くなるわけではない」と訴えた。
公明党の山口那津男代表は報道各社の合同インタビューに応じ、「実現可能性のある政策、実現力を競う選挙になる」と強調。勝敗ラインとして「非改選と合わせて与党で過半数」を挙げ、首相に歩調をそろえた。
日本維新の会の藤田文武幹事長は東京・新橋駅前で演説し、「自民1強でたるんだ政治をたたき直すのは維新しかいない」と語った。東京選挙区(改選数6)での議席獲得を目指し、保守層を中心に浸透を図っている。
共産、国民民主、れいわ新選組、社民、NHKの各党党首は、民放の討論番組に臨んだ。
[時事通信社]