鎌倉街道など国史跡に=日本最古の落とし穴も―文化審

文化審議会(佐藤信会長)は17日、鎌倉街道の一部区間(埼玉県毛呂山町)や、日本最古の落とし穴が発掘された立切遺跡・横峯遺跡(鹿児島県中種子町、南種子町)など9件を新たに史跡に指定するよう、末松信介文部科学相に答申した。鎌倉街道の史跡への指定は初めて。
法師庭園(石川県小松市)など3件の登録記念物への登録も求めた。答申通り告示される見通しで、史跡と名勝、天然記念物は計3346件、登録記念物は128件となる。
鎌倉街道は、鎌倉と関東諸国を結ぶ主要街道の総称で、鎌倉時代から室町時代にかけて整備された。今回指定されるのは武蔵国・上野国を経て信濃国・越後国に向かう上道(かみつみち)と呼ばれるルートのうち、毛呂山町内の一部区間(総延長約1.3キロ)と周辺の遺跡など。路面や側溝などの遺構のほか、宿場や墓域など一体的な空間が良好に残され、中世の街道の状況を明らかにする重要な遺跡と評価された。
種子島にある立切遺跡は、後期旧石器時代前半期に小動物などを捕獲するために掘られた日本最古の落とし穴(直径約1.3メートル、深さ約1.5メートル)が発掘されており、横峯遺跡と共に当時のなりわいや居住のあり方を具体的に示しているとした。
[時事通信社]