第26回参院選が22日、公示される。改選定数の124議席(選挙区74、比例50)に神奈川選挙区の欠員1を補充する合併選挙を合わせた計125議席を与野党で争う。立候補者は20日現在で約520人。昨年の衆院選の議席予測で自民、公明両党の議席を完全的中させた選挙プランナーの三浦博史氏(71)が各党の情勢を徹底分析した。(久保 阿礼、坂口 愛澄)
三浦氏は与党の情勢について、自民は選挙区で43、比例19の計62議席と予測した。改選55議席から7議席増で、公明の計14議席と合わせ与党で76議席となり、改選過半数「63」を大きく超える。
圧勝予測の自民に弱点はないのだろうか。5月には細田博之衆院議長のセクハラ疑惑、最近では岸田文雄首相の派閥に所属していた吉川赳衆院議員が未成年者と飲酒したとの疑惑が報じられた。細田氏は「事実無根」と否定、吉川氏は離党したもの、議員辞職はしていない。選挙直前のスキャンダルは影響があるのか。
「岸田内閣支持率は物価高などの要因で若干、下がっています。一方で、立民などの支持率が上がっているかと言えば、そうではありません。(スキャンダルは)不安要素として残りますが、内閣・閣僚級の大きな不祥事は今のところないため、選挙に与える影響は限定的でしょう」
ロシアによるウクライナ侵攻があり、選挙では外交・防衛政策も重要な争点になる。野党の中でも、保守色の強い日本維新の会はどうか。
「維新は前回衆院選で党勢を回復しました。1人区での議席獲得は難しいが、おひざ元の大阪、兵庫では強さを見せる。自民から離れても、立民、共産とは違うなという人たちが今回も維新にと選ぶでしょう。選挙区では自民を選んでも比例は維新にという人も出てきます。(元プロ野球、キャスターの)青島健太氏、(歌手、俳優の)中条きよし氏らはおそらく当選圏内でしょう」
昨年の衆院選で伸び悩んだ維新以外の立憲民主党などの野党は今回も勢いを欠くとみる。
「立民は選挙区では底力のある政治家もいますが、比例は増えません。昨年の衆院選で振るわなかった理由の一つは、多数派の声を政策などに反映できなかったことです。そこからの変化は見られません」
昨年10月に発足した岸田政権にとって初の参院選。2012年の政権奪還以降、“自民1強”時代が続いている。党内では岸田氏の手堅さを評価する声もあるが、国民の印象が薄いとの声もある。
三浦氏は「失点や失言がほとんどない。今回の参院選では負ける要素が見当たりません」と指摘。今回の参院選でも自公が安定した強さを発揮するとみている。
◆三浦 博史(みうら・ひろし)1951年3月24日、東京都生まれ。71歳。慶大法学部卒業後、銀行勤務、議員秘書を経て米国で大統領選挙などを研究。89年、選挙コンサルティング会社「アスク」設立。元東京都知事の石原慎太郎氏、自民の丸川珠代氏、前千葉県知事の森田健作氏らを当選に導いた。国政、各自治体の選挙で多くの候補者を支援している。