米製薬大手ファイザーは22日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を5~11歳でも可能とするよう厚生労働省に承認申請したと発表した。この年代への3回目接種に向けた申請は国内初となる。
ファイザー製は現在、12歳以上に対する3回目接種が特例承認されている。同社によると、5~11歳に対する3回目接種量は1、2回目と同じで、12歳以上の3分の1。
海外で5~11歳の約140人を対象に行った臨床試験では、2回目から約6か月後の3回目接種で、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の量が、2回目の直後と比べて約6倍に増えた。流行中の変異株「オミクロン株」への有効性も確認され、新たな副反応の懸念も見つかっていないという。
首相官邸によると、国内では5~11歳に対して計250万回以上の接種が行われ、2回目を終えた人の割合は約16%となっている。