【新井浩文被告 公判詳報】(1)「徐々に性的な気分に…」「『きわきわまで』とお願い」 淡々と事件の夜語る

《派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、強制性交罪に問われた俳優の新井浩文=本名・朴慶培(パク・キョンベ)=被告(40)の第2回公判が26日午後、東京地裁(滝岡俊文裁判長)で始まった》
《2日の初公判で新井被告は、女性に向けて謝罪の言葉を述べた上、同意があったと誤認していたなどとして無罪を主張した。一方、女性は法廷と別室を映像や音声でつなぐビデオリンク方式で、同意はしていなかったと証言。「物を扱うように扱われ、とても悔しい思いをした。刑務所に入って反省してほしい」と声を震わせた》
《争点は「被告が暴行を加えたか」「性交の合意があると誤信することはなかったか」の2点。第2回公判では新井被告の被告人質問が予定されている。自らの口で事件をどう語るのか注目される》
《初公判同様、黒のスーツに黒のネクタイを着用して入廷した新井被告。裁判長が開廷を告げ、早速、被告人質問が始まる。女性は前回と同様、特定を避けるために「Aさん」と呼ばれる》
弁護人「前回の法廷で、Aさんの尋問がありました。どう思ったか教えてください」
新井被告「事件後初めてAさんの言葉を直接聞いて、改めて、心底嫌だったんだなと思い、本当に申し訳ないと思っています」
《弁護人は事件のあった昨年6月30日から7月1日にかけての行動について聞いていく》
新井被告「(30日の)夕方から友人2人と飲食して、その後(午後)11時くらいに友人が帰り、1人でいきつけのバーに行き、(1日午前)1時前後まで酒を飲んで、徒歩で帰りました」
弁護人「マンションについた時間は?」
新井被告「1時20分前後だったと思っています」
弁護人「体調はどうでしたか」
新井被告「普通でした。酔っているとか一切なく、仕事で疲れていてマッサージをやってほしいなと思っていました」
《初公判の弁護側の説明によると、新井被告はマッサージ、特にアロマオイルを使うアロママッサージを好んでいた。新井被告は、この日も帰宅前に行きつけの店舗に立ち寄ったが、予約がいっぱいで入店できず、帰宅してからセラピストを派遣してくれる女性のマッサージ店に電話したと説明した》
新井被告「ホームページを見てアロママッサージが得意な女性を選んで電話しました。Aさんを指名したのはプロフィルに、アロママッサージが得意と書いてあったからです」
《Aさんが部屋に着くと、90分コースを選択して料金を支払い、領収書を受け取ったという。新井被告の記憶では料金は1万8000円前後だったという》
弁護人「その後は?」
新井被告「紙パンツを渡してくれて、浴室の方に着替えに行きました。紙パンツの上にTシャツとハーフパンツを着て部屋に戻り、電気を消していいか尋ねました。暗い方がリラックスできるのと、寝てしまうかもしれないというのがあったからです」
《照明はベッドボードの電気だけの状態でマッサージが始まった。新井被告は紙パンツ1枚でうつぶせになり、背中などの施術を受けたという》
新井被告「とても上手で気持ちが良かったので、そういう会話をしました。『とても上手ですね』『あ、ありがとうございます』というような」
《新井被告は、眠くなりベッドボードの電気も消していいか尋ねたという》
新井被告「『どうぞ。目が慣れるまでできないかもしれないですが、いいですか』と。『大丈夫です』と言いました。うつぶせの状態で寝ていました。30~40分して起こしてくれて『あおむけになってください』と言われました」
《弁護人は、仰向けのマッサージの際の2人の位置関係を、寝室の見取り図を示しながら新井被告に確認していく。脚のマッサージの様子について話が続く》
新井被告「左脚から上に来て、内もも、いわゆるそけい部のマッサージをしてもらいました」
弁護人「どういう気分になりましたか」
新井被告「徐々に性的な気分にもなりました」
弁護人「マッサージは、どの当たりまでしましたか」
新井被告「紙パンツに手が入るか入らないかのぎりぎりだったと思っています」
弁護人「右脚のマッサージに入りましたね。Aさんとのやりとりはありましたか」
新井被告「Aさんに、足先はいいから、ももをやってくれとお願いしました」
弁護人「なぜ?」
新井被告「性的欲求が強くなったからです」
弁護人「どのくらいまでマッサージしましたか」
新井被告「Aさんは左と同じくらいまでやりました。もっと上の方とか『きわきわまで』とお願いして『いやそういう店じゃないのでだめですよ』といっていましたが、マッサージはしてくれました。股間に当たるか当たらないかまでです」
弁護人「それで?」
新井被告「興奮してきて、彼女の右手を私の右手でつかみ、私の股間の上に、紙パンツの上から押しつけました」
弁護人「それで?」
新井被告「その時(手を)引かれた気がしますが、通常の状態に戻りました」
《女性の手を数回こすりつけたという新井被告。続けて女性のTシャツと下着をめくって、体をなめたという。新井被告の説明によると、1分から数十秒間で、女性が反応したり嫌がったりする様子は特になかったという》
弁護人「どう思いましたか」
新井被告「大丈夫というか、受け入れられているのかなと思いました」
《さらに女性のズボンも下着とともに脱がせたという》
新井被告「すんなり脱げました」
《女性の下半身を触ってから、抱きかかえるようにして自分の上に乗せ、下半身を合わせようとしたという》
弁護人「Aさんの反応は?」
新井被告「嫌がっているようにみえて。当たらないように上の方、天井の方に避けていました」
《新井被告は、女性は下半身を合わせるのは「嫌なんだな」と思ったという。そこから女性をあおむけにし、性行為に及んだという》
弁護人「Aさんから言葉は?」
新井被告「何もなかったです」
弁護人「抵抗する動作やしぐさは?」
新井被告「なかったです」
弁護人「どうしましたか」
新井被告「数分でAさんのおなかの上に射精しました。ティッシュで(おなかの上を)ふいてリビングに捨てに行きました」
弁護人「Aさんとのやりとりは?」
新井被告「射精したあと『なんでこんなことになっちゃったんですか』といわれ、『あ、そうだよね、ごめんね』みたいなことを言いました」
《落ち着いた声で淡々と答えていく新井被告。被告人質問は続く》