武家長屋の「かや」誰が抜き取った…200万円かけ補修、カラスの目撃談も

群馬県安中市の旧安中藩武家長屋のかやぶき屋根が抜き取られ、市教育委員会が7月から約200万円をかけて補修することがわかった。
市教委文化財保護課によると、昨年に近隣住民から連絡があった。調べたところ、かやが抜き取られ、内部は雨漏りしていた。「カラスがとまっている」という情報が多いため、同課はカラスが巣作りのために抜き取ったとみている。
武家長屋は19世紀半ばに建てられたとみられ、安中城内に立ち並んでいた武家長屋の中で唯一、現存する建物。1989~91年に市が安中藩の図面を基に修復し、2018年度に約20年ぶりにかやを取り換えたばかりだった。
市は7月20日から約1か月間、修復工事のため武家長屋を閉鎖する。