政活費不正受給で1年6月の有罪判決 元山形県議

政務活動費(政活費)計576万円を不正受給したとして、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた元山形県議の野川政文被告(68)に、山形地裁は27日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。被告側は控訴はしない方針。
今井理裁判長は判決理由で「6年もの間、架空の雇用契約書や領収書を用意して虚偽の収支報告書を作成し、常習的で悪質な犯行」と認定。一方、不正受給分を県に返還し、議員も辞職しているとして、執行猶予を付けた。
判決公判は20分余りで終了し閉廷後、野川被告は報道陣を前に「判決を受け止めたい。県民には心からおわびしたい。残された人生を反省と謝罪を繰り返しながら静かに生きて参りたい」と深く頭を下げた。
野川氏は、昨年11月の会見で私的流用はないと述べていたが、公判で私的流用を認めた点について報道陣から問われたが、野川氏からは何も回答がなかった。
野川氏の有罪判決について、吉村美栄子知事、坂本貴美雄議長はそれぞれコメントを出した。
吉村美栄子知事は「公金である政活費の使用をめぐり、元山形県議が有罪判決を受け、誠に遺憾。県議会では政活費の適正使用に向け、改善の取り組みが進められているが、この事実を重く受け止め、二度と起こらないことを望む」とした。
坂本貴美雄議長は「誠に遺憾であり、厳粛に受け止めている。県議会としては今後二度と起こさないよう、政治倫理向上対策検討委員会などで取りまとめた政活費の適正使用に向け、徹底を図り、さらなる取り組みの検討を進めている。今後とも議員一人一人が政治倫理の向上に努め、県民の信頼回復と県政発展に向け、全力で取り組みたい」とした。