北海道付近に停滞している前線の影響で、旭川市などでは29日未明から強い雨が降り続いた。同日午前5時55分ごろには同市東旭川町内を流れるぺーパン川の堤防が決壊。旭川市消防本部によると、住宅2棟が浸水し、同じ家に住む80代の男性と70代の女性が消防隊のボートで救助されたほか、別の家の住民4人も避難した。いずれもけがはなかった。
旭川地方気象台によると、同市東旭川町瑞穂では29日午後2時までの24時間雨量が85ミリに達し、統計が残る1985年以降、6月としては最多雨量となった。ペーパン川は2018年7月の豪雨でも決壊して16戸が浸水する被害があり、現場付近では今年10月までの予定で復旧工事が行われていた。
また、北斗市峩朗(がろう)にあるセメント工場の採掘場では29日午前10時20分ごろ、工場内の側溝に流れ込んだ土砂を除去していた同市の会社員、佐藤良彦さん(38)が流された。当時、大雨の影響で側溝の水かさが増していたという。佐藤さんは側溝の先の沈殿池で発見されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。【土屋信明、三沢邦彦】