【参院選】”安倍王国”山口で元秘書・秋山賢治氏が立民から出馬「アベノマスク無駄遣い」自民は江島潔氏後押し

山口選挙区には改選定数1に対し、過去最多の7人が立候補した。安倍晋三元首相(67)のお膝もとで立憲民主党から出馬したのは、安倍氏の元秘書・秋山賢治氏(52)。保守が強い地盤で、再選を目指す自民党現職の江島潔氏(65)に挑んでいる。(古田 尚)
* * *
自民党候補が参院選で最後に負けたのは1998年。圧倒的保守王国の山口選挙区がざわついた。安倍元首相のもとで、1993年9月から2007年7月まで14年間にわたり私設秘書を務めてきた秋山氏が、立憲民主から出馬を表明したのだ。
秋山氏は19年から地元・山口県の老人保健施設で支援相談員として活動。今回の出馬について「自民党の中にいたからこそ言える。この山口は、自民党で変えることはできない」と訴える。介護の現場で働いた経験から、「アベノマスクに血税500億円。無駄遣いです。コロナ禍でひっ迫した医療の現場に500億円配っていたら違っていたはず」と政府の方針を批判。出馬表明後は、ポスターが剥がされるなどの行為もあったというが、「街頭演説での感触も思っていた以上にいい。あとはどう結果に結びつくかです。少しでも自民党の票が動けば山口も変わる」と、県内を駆け回っている。
ただ、自民の牙城は堅い。江島氏が24日に下関市内で開いた決起大会には、秋山氏のかつての「ボス」である安倍氏が応援に駆けつけた。約1500人が集まる中、江島氏は「山口は本州の一番端だが、交通インフラも整備されている。日本海側の自然も生かした地方創生を成し遂げ、ここから日本全体を盛り上げたい」と決意表明。安倍氏も「町ににぎわいを取り戻す必要がある。江島さんは(下関)市長の経験もあり、大きな力を発揮してくれる」と後押しした。
山口選挙区では、これまで立民から国政進出を目指していた大内一也氏(48)が、一転して国民民主党から出馬。野党候補6人が乱立する状況だ。立民関係者は「野党の一本化は無理。情勢はそう簡単には変わらないと思う。一般の人の冷めた目もある」と本音を漏らした。
◆山口選挙区(改選定数1)
秋山 賢治 52立新
江島 潔〈2〉65自現
二矢川珠紀 51N新
大内 一也 48国新
大石 健一 57諸新
佐々木信夫 83諸新
吉田 達彦 64共新
※届け出順、年齢は7月10日投票日現在、敬称略、丸数字は当選回数。