東日本大震災の津波で被災した宮城県気仙沼市のお伊勢浜海水浴場で4日、12年ぶりの海開きがあり、安全祈願祭が行われた。海水浴場は16日~8月21日の開設を予定している。
安全祈願祭には菅原茂市長など関係者約20人が出席。砂浜に設けられた祭壇に玉串をささげ、シーズン中の海の安全と好天を祈った。
お伊勢浜海水浴場は遠浅で波が穏やかなのが特徴で、震災前は家族連れに人気で2010年は約3万人が訪れていた。津波で砂浜と松林が流失し、国が防潮堤を再建し、県と市が砂浜を整備したが、新型コロナの影響で再開を2年延期していた。
市階上観光協会の畠山勝弘会長(59)は「12年ぶりの夏の訪れをうれしく思う。にぎわいをすぐに取り戻すのは難しいかもしれないが、安全安心な海水浴場を目指したい」と期待した。