「気候変動のような大きな問題に取り組むには楽しく、カッコ良く、セクシーであるべきだ」
国連の環境関連イベントで“セクシー”な気候変動対策をブチ上げて失笑を買った小泉進次郎環境相。発言の真意を問われても「どういう意味かと説明すること自体がセクシーじゃない」「やぼな説明はいらない」――とノラリクラリだったが、永田町では「“6秒間の沈黙”の方が大問題」とささやかれている。
進次郎氏は海外メディアとの会見で、記者から「環境省は脱石炭火力発電に向けてどう取り組むのか」と問われ「減らす」と回答。「どうやって?」と突っ込まれた途端、目を泳がせながら約6秒間沈黙してしまったのだ。
そして、何を答えるのかと思いきや、「私は先週、大臣になったばかりです。同僚や環境省の職員と話し合っている」と臆面もなく言い訳したのだから呆れてしまう。「日本政府は火力発電を減らす方針です」と苦し紛れに付け加えたものの、中身ゼロ。無能ぶりが海外デビューの場であらわになってしまった。
ある自民党中堅議員は進次郎氏の“6秒間の沈黙”について、こう解説する。
■父・純一郎が頭をよぎったか
「政府は『エネルギー基本計画』で、2030年度に電源構成のうち原発依存度を20~22%にする方針です(16年度1・7%)。進次郎さんは質問に対して『CO2を排出しない電源エネルギーの比率を上げていく』と答えればよかったのですが、そうはいかなかったのでしょう。記者に『原発と再生エネルギーのどちらを重視するのか』と畳み掛けられる恐れがありますから。父親の純一郎元首相が明確に脱原発を掲げているので『原発』とは答えにくいし、政府が原発の比率を上げると打ち出している以上、『再エネ』とも言い切れない。だからこそ、沈黙せざるを得なかったのだと思います」
進次郎氏の頭の中で、父・純一郎の脱原発の“影”がチラついたのか、それとも、政府の方針に反するから何も言えなかったのか――。いずれにせよ、“6秒間の沈黙”は進次郎氏が無策であることの証左だろう。
「小泉大臣の魅力は発信力ですが、それは選挙演説の時に発揮されていた力です。選挙区のご当地ネタや候補者を褒めるのがうまくても、省のトップが政策について語ることができなければ、単なる勉強不足とのそしりを免れません。国会でも『大臣になって日が浅いので』という理屈を通すつもりでしょうか。勇み足の外交デビューだと言わざるを得ませんね」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)
父親を恐れ、閣内不一致を恐れるなら、環境大臣なんて受けるべきじゃなかった。
「セクシー発言」の直前、進次郎氏は「政治にはたくさん問題があって、時に退屈だ」と何げなく語っている。「退屈」だと思うなら、政治家だってさっさと辞めた方が“セクシー”じゃないか。