刺された女子中学生の1人は腕押さえ、もう1人が抱きかかえる…男「殺そうと思った」

7日午前8時頃、仙台市太白区青山の路上で、「中学生くらいの女性が男に刺された」と110番があった。宮城県警によると、登校中の女子中学生2人が刃物で切りつけられ、1人が重傷、もう1人が軽傷を負った。県警は目撃情報などから同区

大塒
(おおとや)町、無職尾張裕之容疑者(43)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。被害者2人の命に別条はないという。
尾張容疑者は調べに対し「殺そうと思って刺した。包丁を使った」と供述している。尾張容疑者と2人に面識はないという。
県警などによると、尾張容疑者は自宅とみられる現場近くのアパートから出てきて2人を切りつけた後、そのままアパートに戻ったという。近所の女性によると、パトカーのサイレンで外に出ると、女子中学生が通り沿いのバス停で痛そうに腕を押さえ、もう1人が背中を抱きかかえていた。
現場はJR仙台駅から南西に約3キロの住宅街。近くの50歳代の女性は「高齢者が多い静かな場所。こんな事件が起きるなんて……」と声を震わせた。
仙台市教育委員会は「被害生徒の健康状況の把握と、他の生徒の心のケアに努める」としている。

登下校中の被害、過去にも

登下校中の子どもが巻き込まれる事件は各地で起きており、事件直後に地元自治体が安全対策を強化した。
川崎市多摩区では2019年5月、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校の児童ら20人が、刃物を持った男(当時51歳)に襲われ、小学6年の女児と別の児童の父が死亡、18人が負傷した。事件後、神奈川県内各地で登下校時の見守りが強化された。
17年3月、千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年女児が登校中に連れ去られ、同県内の排水路脇で遺体で見つかった。女児の通学先の元保護者会長の男が、殺人罪などに問われ、1、2審で無期懲役の判決を受けた。最高裁は今年5月、男の上告を棄却した。
05年12月には、栃木県今市市(現・日光市)で、小学1年女児が下校中に行方不明になり、約60キロ・メートル離れた茨城県内の山林で遺体が見つかった。新潟市西区では18年5月、下校途中の小学2年の女児が連れ去られ、首を絞められて殺害され、遺体はJR越後線の線路に遺棄された。