背後から2回、至近距離で安倍元首相に銃撃 目撃者「立ち止まりいきなり撃った」

奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中の安倍晋三元首相が銃撃された事件。目撃者によると、殺人未遂容疑で逮捕された奈良市の職業不詳、山上徹也容疑者(41)は演説中の安倍氏に背後から近づき、至近距離から2回ほど銃撃したという。
演説を聞いていた無職女性(53)は「安倍さんは駅を背に演説していた。男はその背後から徒歩で近づいて、安倍さんから3~4メートルくらい後ろで立ち止まるといきなり銃で撃った。すぐにその場で取り押さえられ、逃げるそぶりもなかった。撃つ瞬間も何も叫んだり話したりしなかった」と振り返った。
銃撃があったのは8日午前11時半ごろ。奈良市消防局などによると、安倍氏は血を流して倒れ、救急搬送された。
現場は近鉄大和西大寺駅北側の商業施設などが立ち並ぶ一角。安倍氏は参院選奈良選挙区の自民党の現職候補の応援演説に訪れていた。