改憲勢力が3分の2議席超える 自民・公明・維新・国民など

10日投開票の参院選で、憲法改正論議に前向きな「改憲勢力」は、非改選を合わせて170超の議席を確保した。国会発議に必要な総議員の3分の2のラインである166を超えた。9条への自衛隊明記と緊急事態条項新設に力点を置く自民党は直近の民意を得たとして、議論の進展を狙う。立憲民主党は「改憲は最優先課題ではない」と主張。改憲勢力の各党の間でも、個別の論点を巡り溝が存在する。公明党は「数合わせでない」とけん制を強める。与野党合意は見通せない。
改憲勢力は自民、公明、日本維新の会、国民民主4党など。岸田首相は意欲を示し「喫緊で、現代的な課題を提案している」と強調した。